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たまご

飼育員

前回のコラムでヘルマンリクガメの産卵エピソードをご紹介しました。

ではその卵についてです。

実は今回産卵した卵は孵化予定がないため取り出しました。

念のため卵を割って状態を確認しました。

殻はしっかりしていて丈夫で、卵黄も鮮やかな色をしていました。

因みに、産卵された卵からも普段のお母さんガメの健康状態が分かります。

卵の殻が丈夫であればカルシウムがしっかり摂れていて、黄身の状態も良ければ栄養もちゃんと摂れているんんだなーということが確認できます。

また健康な卵であっても、お母さんガメがなかなか産卵できず時間が過ぎてしまえば卵の状態も悪化してしまいます。

最終的にちゃんと産み落とされたとしても産卵までに時間がかかったり、卵の栄養状態が悪いと有精卵の場合は産まれてくる子ガメの発育にも影響してしまうのです。

一言に産卵と言っても、産卵されて子ガメが孵化するまではお母さんガメの普段の生活から繋がっているんですね。

遠い海から産卵しにやってくるアカウミガメのお母さんが卵を産みたいときに産めるように、そして元気な子ガメが産まれて育って命を繋いでいくためにも、海や砂浜の環境をベストな状態にして守り続けることは私たち人間の大事な役割です!

↑カッコイイこと言いましたが、このコラムを読んで「そうなんかー!」と少しでも思ってもらえたら嬉しいです(^o^)

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