SURVEY # ウミガメ調査
カレッタでは、大浜海岸のアカウミガメの産卵モニタリングや、孵化した子ガメのモニタリングの他にも、
誤って漁網に入ってしまうウミガメの標識放流や死んで海岸にうちあがるウミガメの調査を行っています。
また、県内などでウミガメの調査を行う方々に技術や情報面でのサポートを行っています。
-
2024ウミガメ産卵上陸
6回
-
2023ウミガメ産卵上陸
0回
# 2020年調査報告
CONSERVATION # 保護・保全活動
ウミガメ類はそのほとんどが絶滅危惧種に指定されており、その保護や資源回復が求められています。
日本で特に心配されるウミガメへの問題は3つあり、一つは、ウミガメの「生まれ故郷」となる砂浜の減少や環境悪化。
二つ目は、ウミガメが誤って漁網に入って死んでしまうなどの「海での事故」。
三つ目に、30年前から進展していない「社会のウミガメへの問題認識の遅れ」があります。
美波町では大浜海岸において、産卵期の夜間は人の出入りを制限し、ウミガメに影響する街灯を消すなど、ウミガメが安心して何度でも訪れてくれる「砂浜環境創り」を進めています。また、これらを行政や町民一丸となって行うことで、ウミガメの産卵地に接する全ての町の模範になることを目指しています。
カレッタでは、漁師さんや砂浜を大切にする人など、生活のなかでウミガメが身近な存在である人たちと連携して、様々なウミガメの情報を集めています。時には弱ってしまったウミガメを保護し、リハビリを行うこともあります。また、大浜海岸に産卵するウミガメの資源回復のため、博物館内でのアカウミガメの人工繁殖も目指しています。
更に、博物館事業や、授業を通して、日本人のウミガメへの認識を現代の「持続可能社会型」へと新しくすることを目指しています。